![]() Photoshopの「ガウスぼかし」=Gaussian Blur デザインワークには不可欠だが、ピンボケとは別のもの。 |
きらきらした波の反射や木漏れ日を背景素材に使うためにピンボケさせたいことがあります。 他の物と合成するとき、主役の人物や製品を引き立たせたいことはよくありますね。 けど、こんな感じにボケボケになってしまったこと、ありませんか? これはPhotoshopの「ぼかし (ガウス)」をかけたものです。 私 (桜雷)は写真よりも先にMacでPhotoshopを使い始めてデザインのまねごとをしていたので、はじめはガウスぼかしとピンボケの違いはあまり理解していませんでした。 「ぼかし」と「ピンボケ」って言葉的にまぎらわしいですね。混同して使っている例も多くあります。 文字や図形をぼかしたり、デザインワークにはガウスぼかしは重宝しますし、全く不自然ではなかったのです。 それは絵の具で描いた絵をこすってぼかす、という考え方と合致するからです。影を付けたりするのには大活躍しますね。 |
写真をはじめてしばらくすると、作品や仕事で背景を別撮りしてピンボケにして合成するということがよく出てきました。 特にきらきらした木漏れ日や朝露の塗れ具合のシズル感、そういうものをガウスぼかしにかけると、濁ったりくすんだりしてしまって、きらきらした感じが再現できません。 かなりサードパーティー製のプラグインを探したのですが、全く見つかりません。擬似的に再現する物はあったのですが、なんだかきれいにいきません。どうやらハイパスフィルターをかけて擬似的に明るい部分を際立たせているだけのようです。 |
![]() IrisFilterによる「ピンボケ」=Out of focus (5角形のRolleiflex絞り) →拡大画像 |
どうしてピンボケを再現できるフィルターがないのか。それは分かりませんでしたが、自分のように写真のことが分かっていてもプログラムできず、プログラムが出来る人は写真のことが分からないから、だと思いました。 小学校の時に少しBASICをいじっていたので(当時MSXという某MSのゲーム中心のパソコンがあった)、VBを買ってきてひとりで作り始めたのです。 文系の僕にはさっぱり数式がわからないので、色々と数式を足していって、擬似的にでもピンボケを再現するように試してみたのです。 しかし、ある画像ではOKでも別の画像ではうまくいかなかったりと、擬似的なアルゴリズムではそれぞれで調節が必要となってしまいます。 今思えばTinder Box 2やShake、Image Laungeなど擬似的なピンボケ再現ソフトやプラグインはこのような手法だったのです。意外なことにあの一億円以上するinfernoやAvidのシステムでもピンボケは未だにきれいに再現できていないのです。 |
そこで原点に還りました。カメラそのものを再現することを思いついたのです。それは意外にもこれまでの画像処理ソフトではなかった方法です。 そうしてIrisFilterは完成したのです。 まだまだ僕の布教活動不足で、未だに「ピンボケ」のことがわからず「ガウスぼかし」との違いについて説明しなければならないこともたびたびありますが、プロの写真家やデザイナーに支持されてIrisFilterは成長してきました。 そして僕が開発当初思ってもいなかったことにTVやCM、3D CGなど映像に使えるようにして欲しいという要望がきて、TBS、ナムコ、チュンソフト、ビジュアルサイエンス研究所や、CM制作などをしている多くのビデオプロダクションから発注が来るようになりました。今では常にTVでIrisFilter4を使ったCMやオープニング映像が放送されています。 とりあえずAfterEffects版への対応をしますが、infernoなどハイエンドビデオ編集システムでも要望次第で動くようにと考えています。 IrisFilterは本物のカメラと同じぐらい奥の深い使い方が出来ます。カメラのことを知らない人でも簡単に扱えますが、カメラのことやレンズの動きなどを知るにつれてもっと効果的な演出に使うことが出来るのです。 どんどん使ってもらって、足りない部分を見つけられたら、ぜひメールしてください。要望に応えてプロの道具として進化していくつもりです。 |
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